2016年1月14日木曜日

カツオを生で食べるのは勇気がいること!?

今日は久しぶりにPescaderíaお魚屋さんへ行ってきました。さて、今日は何があるかな。





市場に朝一番ででかけて、Pescaderíaお魚屋さんや八百屋さんverduleríaで買い物をする。
そしてそこで買ったお魚を野菜をお料理できるのって、ある意味とってもラグジュアリーなことです。お勤めをしている人だと、なかなか実現できないことですよね。

さて、今日は一日家で仕事だったので、お魚を料理しよう、と決めたのでした。だから、 午前中のうちにお買い物へ。今日は市場ではなく、同じ村にある魚屋さんへ直接買いに行きました。市場にもお店を出しているこのお魚屋さんは、質の良さと新鮮さでとても評判が高いのです。

日本料理の本を見ながら、先日から気になっていたサバの南蛮漬けとかいいよなあ、とか思いながら順番を待っていたら、私の前の人が、Un bonito pequeño 小さなカツオをさばいてもらっていました。さばいた身頃がピンク色でとっても新鮮!それをみて思わず、カツオのお刺身が食べたくなってしまいました。
実際の色はもう少し赤ピンクです。

値段を聞いたら、なんと一匹8ユーロほどというではありませんか!!
1kgちょっとくらいの大きさだと思うんだけれど、前の人のを見ていたら十分に柵がとれていたので、じゃあ、それにします、と言ったら、しっぽの部分に水揚げした時に船でついた傷があるから安くしてあげるって言われて、なんと結局6ユーロでした。

私が「これをお刺身か「づけ」にして食べようって思っているの。すっごく新鮮で美味しそう!」と言ったら、お店のお姉さんは
「そうよねぇ。私たちには生魚の切り身の状態では、美味しそうとは思えない状態だけど、あなたたち日本人には、この(生の切り身の)状態でおいしく見えるのよねぇ。」
と感心されてしまいました。

それもそうです。こちらではこんなに新鮮なカツオなのに生では食しません。特にbonito カツオ、caballa サバなど青さかなは、アニサキスという虫の影響を受ける可能性を懸念して絶対に火を通します。ようやくお寿司やお刺身で食べるのに慣れてきたatún マグロですら、生で食する時には冷凍しなければなりません。だから、生の切り身の状態ではよだれもでてこないんですね。

まあ、caballa サバや bonito カツオという魚を生で食す文化ではないので、みんなカツオを生で食べるというと未だにぎょっとされることも不思議ではありません。私もときどき、アニサキスのことを考えもするけれど、運の良さと丈夫な胃腸に感謝して、おいしく生でいただきます。

小イワシのフライ。そのままパクパク
今日はお醤油で30分ほどづけにして、jengible しょうがとcebollino セボリーノのみじんぎりで、白いご飯と一緒にいただきました。おまけに、しじみのかわりに作ったmejillones ムール貝のお味噌汁も作りました。それと小さなイワシの揚げ物も。Pescados fritos と言われ、こちらではよく食される調理法で、新鮮なイワシをサクッと熱々で食べられるのが美味しくって、ついついcerveza ビールとか冷やした vino blanco


ムール貝でお味噌汁作ってみました。お椀に入らなかった
白ワインが飲みたくなっちゃいます。(今日は飲まなかったけれど)

シンプルだけど、新鮮なお魚を買ったその日に食べるという贅沢の極み。海のある街に住んでいてよかったな、としみじみ幸せをかみしめています。