先日のブログでは、地中海の国々について
私なりの定義によって22か国をリストアップしました。
そしてそれを普通の名称をブログに書き込んだ他、
正式名称 とを表にしてみました。 こちら
それぞれの政治体制を伴った形での正式名称が多いですね。
私なりの定義によって22か国をリストアップしました。
そしてそれを普通の名称をブログに書き込んだ他、
正式名称 とを表にしてみました。 こちら
それぞれの政治体制を伴った形での正式名称が多いですね。
王国は2カ国のみで、スペインとモロッコ。
公国がひとつ、モナコ。
公国がひとつ、モナコ。
それ以外は共和国が多いですね。
なかでもアルジェリアは、人民共和国となっていますが、
ちょっと意外だったのが、ギリシャ。
通称と正式名称がかなり違っています。
通称と正式名称がかなり違っています。
語源を調べてみてわかったのですが、
ギリシア人たちは古くから自国のことを自国の言葉で
Ελλάς Hellas(英) Hellás(西、仏)
発音ではエラス(日本語ではHは発音しません)と呼んでおり、
発音ではエラス(日本語ではHは発音しません)と呼んでおり、
エラスHellásの国ということでHellenicという言葉が国名についています。
古代ギリシャを表現する言葉として使われてもいて、
日本語だとヘレニズムという言葉になって、知られていますね
現在のギリシャという呼び名は、ローマ帝国自体に呼ばれていた名前で、
ラテン語の Graeciaという呼び名が現代にまで使われています。
その土地の人々が使っている言葉が、
国外の人の発音で、呼び名が決まっていくということも
国名に関しては例の多いことですよね。
それぞれの国の発音で、表記も変わっていきます。
国名に関しては例の多いことですよね。
それぞれの国の発音で、表記も変わっていきます。
日本ニッポンも、Japanジャパン(英)、
Japónハポン(西)、japon ジャポン(仏)。
ニッポンという発音に似てるけれど、
日本の人たちにとっては、「外国語」のように思われでしょう。
ギリシャの国の人たちにとっては
「ギリシャ」という呼び方よりもΕλλάς Hellasエラスがしっくりくるのですね。
Japónハポン(西)、japon ジャポン(仏)。
ニッポンという発音に似てるけれど、
日本の人たちにとっては、「外国語」のように思われでしょう。
ギリシャの国の人たちにとっては
「ギリシャ」という呼び方よりもΕλλάς Hellasエラスがしっくりくるのですね。
一方、正式名称に「アラブ共和国 Arab Republic 」がついている
シリアとエジプトは、Arab と明記してあることで、
アラブ民族の国であり、共和国であるということを伝えているようです。
また日本語では「国」という名称がついている
イスラエル、パレスチナ、リビアは、
イスラエル、パレスチナ、リビアは、
英語ではthe State of となっています。
State を日本語に訳すと「国家」なのですが、
政治体制を明記しないことで、
政治体制を明記しないことで、
単に国家という単位である国である、
ということを表現しているようです。
ということを表現しているようです。
このリストのなかで、
政治的な修飾語がついていない、
名前だけの国があります。
モンテネグロ、ボツニアヘルツェゴビナ。
いずれも、近年になってから、
今はすでに存在しないユーゴスラビア連邦国から独立した国々です。
今はすでに存在しないユーゴスラビア連邦国から独立した国々です。
連邦に統合される前の国の歴史を見ると「王国」から
「社会主義共和国」という名称へと移行しています。
つまり、王政から社会主義へと国の体制が変化し、
周辺各国を含むひとつの国家「ユーゴスラビア」として統合されるという歴史を経て、
ボスニア・ヘルツェゴビナは1992年、
モンテネグロは2006年に
モンテネグロは2006年に
それぞれ独立を果たし、現在にいたっています。
モンテネグロ、ボツニアヘルツェゴビナのある地域は
近年まで戦争や紛争が続いた地域であり、
ようやく21世紀初頭になってから
平和を求める人々の意思が反映された国づくりが始まった
平和を求める人々の意思が反映された国づくりが始まった
という感じです。
ボツニアヘルツェゴビナにおいては、
主要国の代表者からなる国際社会の監視機関によって
政治や国家体制への監視下に置かれているということです。
パレスチナ国にいたっては、ここでは地中海の国として数え入れましたが、
実は、多数の国際連合加盟国から国として承認されていながらも、
日本やアメリカ、フランス、ドイツ、イギリスなどの
世界の主要国とされている国からは、国としては承認されてはいません。
「歴史上いろいろな勢力に翻弄され、
は、
「いまだに、過去から根づいた人種問題や宗教問題、
地理的な土地や国境をめぐる争いなどが国を混乱させ
世界各国の意思に翻弄されている国が多い」地理的な土地や国境をめぐる争いなどが国を混乱させ
こうして、国の名前をみているだけで、
そんな地中海の姿が浮き彫りになってきます。
地中海には、はるか昔の時代から世界の注目を浴びてきました。
今にいたるまで、なぜこうも世界からの眼が注がれる場所なのでしょう。
今にいたるまで、なぜこうも世界からの眼が注がれる場所なのでしょう。
それは、世界の中における地理的な位置と
人類にとって住みやすい温暖な気候によって
「豊かさの溢れる地域である」であるからなのでしょう。
また、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教という
3つの宗教が集約する場所であり、
世界の多くの人々の心の拠り所としての役目を
果たしているからなのかもしれません。
海に囲まれ、国境がほとんど存在しない単一国家の日本という国に、
太平洋戦争が終わってだいぶたった平和な時代に生まれ
民主主義が整った社会にて育った私は、
「世界」を実感する機会があまりありませんでした。
それが、地中海の街、バルセロナに住むことになってから、
多彩な文化と多様な人種、特徴ある風土に触れる機会が増えました。
そうして「世界」に眼が向くようになりました。
いまだに政治的に安定しない国や
紛争さえある国々の近くにいるのだということにも
折にふれて気がつかされます。
しかしながら、育った国や環境に違いがあっても、
習慣やあり方、考え方の違いがあっても、
実際にいろいろな国の人々に触れてみると、
みんな同じ人間であり、愛を求め、平和を求め、
幸せな人生を求めているのだということをつくづく感じます。
みんなが人生における喜びと幸せを心から望んでいるこの時代に、
いまだに歴史上変動の激しさをひきずっている場所、
そして世界の思惑に翻弄されている地中海地域に
生きている私にできることは何だろう?
生きている私にできることは何だろう?
それは........
地中海の美しさと豊かさに気づく機会を増やし、
地中海の美しさと豊かさに気づく機会を増やし、
その気づきを伝えていくこと。
そしてそれを享受できる方法を提唱していくこと。
14年以上に渡るバルセロナ生活を通して、
このような思いを持つに至りました。
14年以上に渡るバルセロナ生活を通して、
このような思いを持つに至りました。
過去の歴史と遺産の負の部分に焦点を置くのではなく、
過去の出来事さえ、さらなる豊かへの遺産として捉えていく。
そして実際に美しいものたちに目をむけ、
多彩さと多様さを統合させてきた地中海の懐の深さを、
伝えていきたいのです。
伝えていきたいのです。
美しい地中海の海を眺めつつ、地中海諸国について調べながら、
そう思いを新たにしました。
そう思いを新たにしました。
さて、まだまだ地中海の国々についてのお話は続きます。